業績の向上を持続可能なものとするため、事業領域の拡大と事業基盤を強化を目指し、新たなビジネスチャンスを模索できるかは、大きな課題となる。中国市場で当社が注力している分野（医療・ヘルスケア、エネルギー効率、新エネルギー（EVなど）、新小売、新物流、IT、ビッグデータ）に焦点をあて、市場の予測と当社の戦略をクリティカルに分析・検証。これまでの事業で築いたリリソースを最大限活用し、上流だけでなく、消費者により近い下流ビジネスの開発と深堀りを図る。

中国市場に根を下ろし、長期的かつ安定した発展を遂げるためには、中国現地組織から、市場の声を理解して戦略的に考える人材、高い貢献意欲・帰属意識を持つ人材の育成・発掘・幹部登用が必要となる。そこで、ナショナルスタッフを対象とした経営幹部の選抜と育成プロジェクトを企画・実行。プロジェクトの過程においては、まず目指す人材のクライテリアを定義した上で、対象人材のリーダーシップスタイルのアセスメントを行い、ビジネスリーダーとしての強みと弱みをもとに、重視するリーダーとしてのコアな価値観について深く理解することからスタート。そのと、複数の集合研修やテーマ実践に基づく戦略コーチングを通して、経営に必要な「戦略的思考」「リーダーとしての品格」「組織開発」「アジャイルなイノベーション」などの能力を補う。参加者それぞれのリーダーシップの特性をベースに成長プロセス【対話－内省－実践－フィードバック】の効果的な支援を行う。このプロセスにより、対象者が段階的に成長することを実現。個々の戦略的課題テーマへの取り組み全過程の観察を通じ、第三者的な視点から経営幹部人材としての合致度合いについてフィードバックレポートを提供。会社がより良いアサインメントを行うことを支援した。

中国市場の減速傾向と世界の経済発展の不透明感が推察される中で、中国における持続的な発展を実現するには、既存ビジネスに加え、新たな機会への挑戦を行うことは必須である。新たな機会を発見し、自社の新たなコアバリューを明確にすることは、今後の発展を左右する鍵となる。

そのための時間的余裕・思考的余裕を生み出すためには、既存業務プロセスの生産性を高めることが不可欠となる。最も生産性向上に影響を及ぼすのは、日常のコミュニケーションや業務プロセスの改善であることは明白であり、それは個々の習慣に起因する。そこで経営幹部の意見を集約し、部門間や階層間における「情報伝達」「連携強化」「意思疎通」「指導・育成・学び合い」という4つの主要な場面を選定し、効率改善の思考と仕事の進め方を集中的にトレーニングした。継続的な全社員への実践フォローを社内外から促すことで、実際の業務における真の効率改善を達成する。

中国市場のニーズに応える製品を提供し、会社の市場シェアとブランドイメージをさらに向上させるため、【地域】×【製品】の形で地域経営責任者ポジションを設定した。本ポジションを請負う期間は1年間とし、請負うべき幹部人材は自らが設定した売上高および利益目標を達成することが求められる。その前提として予算の決定権の付与と、目標を達成した場合には再任の機会が得られる。原則として全社員が当ポジションにチャレンジする資格を有しており、経営層に対し売上高と利益の目標、ならびに地域責任者ポジションとしての抱負をプレゼンテーションすることができる。経営層の選考により人選を行い、ポジションに選出された人材は、迅速に事業運営者の役割に転換する必要がある。事業運営者としての計数感覚とファイナンス思考をもとに意思決定を円滑に行えるようにすることは重要命題であることが判明。選出人材に対するインタビューを通じて課題を確認、学習モジュールを設計し、必要な知識、スキル、マインドを獲得するためのプロセスを設計。本人の成功・失敗経験を最大限に活用し、地域経営責任者の役割の遂行と、意識の転換を速やかに行える関わりを行っている。